yochan-chemical-engineering’s blog

総合化学メーカー総合職の化学工学ブログ

化学工学技士(基礎)その8 ~2019年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

2019年度の化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2019年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

 

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以下、簡単なコメントです。

 

A1 単位変換

定圧比熱の単位をSI単位系に変換する問題です。意外と計算が面倒なので注意してください。

 

A2 無次元数

化学工学に登場する無次元数の意味と定義式を答える問題です。無次元数はスケールアップを考えるうえで重要な数値なのでよく勉強しておきましょう。

 

A3 プロセス工学

アセトンと水素から2-プロパノールを生成する反応実験の結果から転化率・収率・選択率を計算する問題です。化学プロセスを設計する際にいずれも重要な数値なので定義をよく理解しておきましょう。

 

A4 伝熱操作

大気中におかれた円管からの放熱を考える問題です。熱移動の基本的な事項を復習できる良問だと思います。

 

A5 流体操作

ポンプによって水を汲み上げる時の装置設計に関する問題です。一般化ベルヌーイの式(機械的エネルギー収支式)は流体操作において非常に重要な式ですので使いこなせるようにしておきましょう。

 

A6 吸着

Langmuirの吸着等温式を導出し、物理化学的に考察する問題です。吸着操作は不慣れな人も多いかもしれませんが、分離工学や触媒反応において大切な操作です。

 

A7 物理化学

気体の等温膨張について可逆的操作と不可逆的操作を比較する問題です。熱力学の法則に従って誘導通りに解いていきましょう。

 

A8 反応工学

CSTRでの二次反応の反応率を、単段の場合と多段の場合で比較する問題です。CSTRの物質収支(設計式)の考え方は必ず理解しておいてください。

 

B1 流体操作

層流及び乱流における流体の速度分布を求め、それを用いて流体単位体積当たりの運動エネルギーについて考察する問題です。誘導通りに解くだけですが、積分計算が大変です。

 

B2-1 気液平衡

二酸化硫黄と水との気液平衡を考察する問題です。誘導通りに解けば問題ありません。

 

B2-2 沪過操作

沪過の基本的な知識とRuthの沪過式の使い方を問う問題です。沪過を学んだ人であれば非常に簡単ですが、沪過に触れたことのない人も多いかもしれません。

 

B2-3 分離工学(蒸留塔設計)

McCabe-Thieleの階段作図を用いて蒸留塔の設計における最小理論段数や最小還流比を求める問題です。化学工学では蒸留は基本中の基本なので、この問題は簡単と感じる人が多いかもしれません。

 

B3-1 乾燥

湿り材料を熱風で乾燥するプロセスについて考察する問題です。筆者が乾燥プロセスに触れたことがなく解くことができなかったので読者の皆様に助けていただければと思います...

 

B3-2 反応工学

CSTRとPFRの基本的な計算の後、PFR反応器を用いたリサイクル反応プロセスを考える問題です。リサイクルの循環比の設定を考える上でヒントになる問題です。

 

B3-3 プロセス制御工学

タンクからの流出流量を一定に保つための制御コントローラを考える問題です。制御工学の基本的な知識によって解くことができます。

 

 

以上で2019年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回はデータ解析・機械学習に関する本を紹介します。内容はデータ解析や機械学習Pythonで実装する方法についてです。化学や化学工学への適用例が掲載されており、プログラミング初学者にも分かりやすく書かれたサンプルコードもあるのでお勧めです。

 

2018年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

2017年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

2016年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

 2015年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

2014年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

2013年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

化学工学技士(基礎)その7 ~2018年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

2018年度の問題も公開になったということで、引き続き化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2018年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 流動

レイノルズ数とファニングの式に関する正誤問題です。数式としての定義を覚えておけば問題ありません。

 

A2 蒸留

蒸留に関する知識問題です。蒸留は化学工学において重要な操作なので基礎知識は必ず確認しておきましょう。

 

A3 プロセス工学

燃焼プロセスにおける熱収支(エネルギー収支、energy balance)を考える問題です。誘導が丁寧なので言われた通りの計算をしていけば大丈夫です。

 

A4 流動

非円形管内の流れを考える問題です。非円形管では相当径を考える必要があります。相当径を計算してしまえばあとは円形管と同様に計算できます。

 

A5 伝熱操作

熱交換器に関する基本的な計算問題です。伝熱の教科書を読むと大抵類題が掲載されていますので分からない場合は確認してみましょう。

 

A6 反応工学

複数成分が関わる反応速度式を考える問題です。化学工学で頻出となる両対数グラフの扱いに注意しましょう。あとは丁寧に微分方程式を解けば良いのですが、式変形がやや難しいです。

 

A7 調湿

調湿操作に関する基礎的な問題です。内容はハイレベルなものではないのですが、調湿の計算には慣れていない人も多いのでそういう意味では難しいです。

 

A8 物理化学(気体の状態方程式)

ファンデルワールス型の状態方程式に関する問題です。誘導通りに解いていけば良いのですが、最後の語句問題の出題は謎です。

 

B1 晶析

硫酸銅の晶析プロセスに関する問題です。高校化学で学んだ結晶化の知識と化学工学の物質収支の考え方を理解していれば解くことができます。

 

B2-1 反応工学

逐次反応に関する出題です。反応工学の教科書ではほぼ確実に扱っているので易しい問題といえます。

 

B2-2 プロセス制御工学

フィードバック制御の手法及びプロセス制御の基本的な語句に関する出題です。誘導通りに解いていけば良いです。

 

B2-3 物理化学(熱力学)

熱力学の第一法則を中心とした問題です。気体の熱的な変化過程に関して丁寧に計算しましょう。

 

B3-1 吸着

吸着剤を充填したカラムを用いて成分を吸着させる過程に関する問題です。語句に関しては勉強しておきましょう。計算は単位に注意して行えば大丈夫です。

 

B3-2 ガス吸収

ガス吸収塔の設計に関する問題です。問題設定が難しく取り組みにくいですが、図を読み取れれば簡単です。

 

B3-3 膜分離

膜分離プロセスに関する出題です。基本的に誘導通りに解答していけば大丈夫ですが、計算が難しい箇所があります。

 

 

以上で2018年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回はプロセス制御工学の本を紹介します。プロセス制御に関して基礎から説明されており読みやすくお勧めです。

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2017年の過去問解答はこちら↓

 

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2016年の過去問解答はこちら↓

 

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 2015年の過去問解答はこちら↓

 

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2014年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

yochan-chemical-engineering.hatenablog.com

 

技術士の勉強でもするか

こんにちは、ようちゃんです!

 

前回までひたすら過去問の解答を載せてきた化学工学技士(基礎)の受験結果が返却されました!

結果は、、、

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ということで88点での合格でした。

90点以上がS評価になるみたいなので90点とりたかったですね、、

 

なにはともあれ化学工学技士がこれで終了したということで、また新しく資格試験の勉強をしようかと考えています。

 

化学工学のブログなので化学工学に関連する資格を取ろうということで、エンジニア向けの資格として代表的なものである、

技術士

試験・登録情報|公益社団法人 日本技術士会

を受けてみようかと思います。化学工学向けとしては化学部門か機械部門になると思いますが、まずは化学部門で考えていきます。

 

技術士は第一次試験と第二次試験に分かれていて、まずは第一次試験から受けていきます。

第一次試験は基礎科目、適正科目、専門科目から構成されており、当面はこの第一次試験に向けて勉強していくことになります。

 

詳細はまた後日の記事に掲載いたします。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

化学工学技士(基礎)その6 ~2017年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

引き続き化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2017年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

 

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 物質の状態

気液固の三相に関する現象の正誤問題です。化学工学では分離操作などにおいて相変化を利用することがよくあるので難しいと感じた人は相変化をよく復習しておきましょう。

 

A2 気液平衡

主に気液平衡論に関する正誤問題です。気液平衡も分離操作において大切な事象となるのでよく学習しておきましょう。

 

A3 プロセス工学

燃焼プロセスにおける熱収支(エネルギー収支、energy balance)を考える問題です。化学工学におけるエンタルピーの扱いを理解していれば大丈夫です。

 

A4 流動

流路拡大によるエネルギー損失を考える問題です。具体的にはベルヌーイ(Bernoulli)の式を用いて圧力差を考えます。流路拡大によるエネルギー損失は工業的に重要な事項です。

 

A5 伝熱操作

伝熱現象は電気回路のアナロジーで考えることができ、その時重要となるのが伝熱のしにくさを表す熱抵抗です。本問では伝導伝熱に熱抵抗の考えを導入して計算し、対流伝熱と合わせて熱流束について数値計算します。

 

A6 反応工学

回分反応器(batch reactor)における一次の並列反応を考える問題です。各成分について物質収支(mass balance, material balance)を考えればあとはひたすら計算です。

 

A7 固液分離操作

遠心分離に関する計算問題です。遠心分離の沈降速度は重力沈降速度に遠心加速度と重力加速度の比である遠心加速度をかければ求めることができます。遠心分離では回転半径が大きくなるほどかかる力が大きくなるために抵抗力と遠心力が釣り合うことはなくいつまでも加速し続けることを知っておいてください。

 

A8 物理化学(相平衡)

常温常圧で固体である物質に関して気固平衡の知識を用いて蒸気圧を求める問題です。理想気体の状態方程式やドルトンの分圧の法則などの基本的な化学の知識があれば解くことができます。

 

B1 反応工学

触媒反応における粒子拡散の速さと反応の速さの関係について議論する問題です。フィック(Fick)の第一法則からスタートして微分方程式を解きましょう。プロセスにおいて最も遅くプロセス自体の速さを支配する過程を律速過程といい、本問では反応律速の場合と拡散律速の場合について考えます。

 

B2-1 次元解析

充填層における圧損を題材として次元解析を行う問題です。化学工学を学ぶ者にとって次元解析は基本中の基本なので知らないという人は参考書で徹底的に理解しましょう。また、指数関数の解析によく用いられる両対数プロットに関しても理解しておきましょう。

 

B2-2 反応工学

複数の管型反応器(plug flow reactor, PFR)を接続して転化率の変化を考える問題です。第i番目の反応における物質収支を考え、各段間の関係を漸化式として扱えば計算できます。

 

B2-3 プロセス制御工学

タンク内に貯められた液体をヒーターで加熱するプロセスに関して熱収支を考え、温度の制御を考える問題です。プロセス制御の問題はいつもやることが同じで、対象プロセスの物質収支や熱収支を考え、入力変数と出力変数に注目しながらラプラス変換して聖書コントローラを考えれば良いです。

 

B3-1 抽出

液液抽出プロセスにおける操作後の組成を三角線図から求める問題です。三角線図の見方は所見では分からないと思うので必ず勉強しておきましょう。

 

B3-2 固液分離操作

定圧沪過に関する問題です。沪過においては基本式であるルース(Ruth)の式を理解する必要があります。これさえ分かれば後は式変形をするだけで沪過の問題が全て解けます。

 

B3-3 蒸留

最小理論段数を計算するフェンスキ(Fenske)の式を扱った問題です。見慣れないかもしれませんが計算自体は代入するだけです。後半部分では蒸留塔の基礎知識について問われています。蒸留塔は工業プロセスでも特に重要なので一生もののつもりで学んでおきましょう。

 

 

以上で2017年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は流体工学の本を紹介します。この本はほかの流体の本に比べてかなり易しいレベルから記述されており、高校の基礎的な数学の知識があれば簡単に読み進められます。

 

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2018年の過去問解答はこちら↓

 

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2016年の過去問解答はこちら↓

 

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 2015年の過去問解答はこちら↓

 

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2014年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

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化学工学技士(基礎)その5 ~2016年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

引き続き化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2016年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

 

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 相平衡

相平衡の知識に関する正誤問題です。相変化を利用する分離操作の問題を考えるときは相平衡の知識が重要になります。

 

A2 移動現象論(流動、伝熱)

移動現象論の知識に関する正誤問題です。移動現象論(流動、伝熱、拡散)も化学工学の中心的な学問なので学習を深めておきましょう。

 

A3 反応工学

体積変化のある反応について物質収支を考えて成分の分解率を計算する問題です。

 

A4 流動

円管で流体を輸送する際の圧力差を計算する問題です。機械的エネルギー収支式、ファニング(Fanning)の式、レイノルズ(Reynolds)数の定義を確認しておけば良いでしょう。

 

A5 化学平衡

アンモニアのイオン解離をテーマにして化学平衡の知識を見る問題です。平衡定数の定義、成分収支、電荷収支、水の自己解離などを確認しておきましょう。また、pHの定義についても確認しておきましょう。

 

A6 抽出

液液向流多段抽出に関する階段作図の問題です。ガス吸収などと同様に各段における成分の物質収支と平衡を数式で表して連立し、逐次的に計算していけば良いです。

 

A7 反応工学

多段のCSTRの問題です。i段目の物質収支を考えてそれを漸化的につなげていけば解析の準備は完了です。あとは誘導に従って数値を計算していきましょう。

 

A8 伝熱操作

多管式の熱交換器に関する問題です。伝熱の熱流束を総括熱伝達係数を用いて表した式と比熱で表した式を連立して解析します。対数平均温度差については毎年のように出題されているので確認を。

 

B1 プロセス工学

アンモニア燃焼プロセスにおける熱のやり取りの問題です。化学工学よろしく物質収支と熱収支に注目して丁寧に解いていけば大丈夫です。エンタルピーについては覚えていなければ復習を。

 

B2-1 膜分離プロセス

風船がしぼむ過程に関して数式モデル化して解析する問題です。後半部分はある程度の知識が必要であり知っているか知らないかという印象。

 

B2-2 固液分離操作

重力沈降分離に関する問題。前半は終末沈降速度の3パターン(Stokes, Allen, Newton)を計算する問題で、後半は回分沈降槽における沈降時間を計算する問題。粒子レイノルズ数の計算が必要です。

 

 

B3-1 蒸留

回分蒸留における重要な式であるレイリー(Rayleigh)の式を導出する問題です。物質収支を考え、相対揮発度の式を代入して計算するだけです。後半では成分収支も考えて実際に数値を求めます。

 

B3-2 プロセス制御工学

タンク内の収支に関してフィードバック制御するためのコントローラを考えてオフセットを計算する問題です。キーワードが数多く問われているので計算だけでなく言葉にも注目しておきましょう。

 

 

以上で2016年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は伝熱工学の本を紹介します。伝熱工学は移動現象論の一種であり考え方が分かってしまえば難しい話ではないのですが世に出回っている本の中にはなぜか非常に分かりづらい書が多い分野ですので必ず自分で目を通してから購入するようにしてください。

 

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2018年の過去問解答はこちら↓

 

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2017年の過去問解答はこちら↓

 

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 2015年の過去問解答はこちら↓

 

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2014年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

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化学工学技士(基礎)その4 ~2015年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

引き続き化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2015年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

 試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 分離工学

主に機械的分離に関する正誤問題です。物質の状態を変化させずに分離できる機械的分離操作(沪過、沈降分離、集塵、分級、膜分離、圧搾など)は化学工学で非常に重要なプロセスです。

 

A2 物理化学(気体の性質)

z線図を見ながら実在気体の挙動について考える正誤問題です。気体の性質については温度と圧力それぞれ変化させたときにどう変わるか理解しておきましょう。合わせてファンデルワールス型、ビリアル級数型の状態方程式についても復習しておくと良いです。

 

A3 燃焼プロセス

2013,2014年にも出題された燃焼プロセスに関する問題です。化学量論比と理論空気量および理論酸素量に関する知識があれば大丈夫です。

 

A4 流動

円管内の流れに関する出題です。レイノルズ数の定義とファニング(Fanning)の式、物質収支を理解しておけば誘導に従って解くことができます。

 

A5 相平衡

二成分系の相平衡図(状態図)について考える問題です。本問の場合は相平衡図に関する知識の有無ですべてが決まります。

 

A6 伝熱操作

伝熱の3形態のうち伝導伝熱と対流伝熱について問われています。伝導伝熱は熱伝導率を用いたフーリエ(Fourier)の法則、対流伝熱はフーリエの法則と似た形ですが熱伝達係数を用いた線形推進型の式で熱流束を考えることに注意してください。

 

A7 気液分離

単蒸留プロセスに関する基本的な出題です。蒸留では気液平衡が大切となるため、ヘンリー(Henry)の法則、ラウール(Raoult)の法則を必ず理解しておきましょう。あとはドルトンの分圧法則と物質収支式を考えて式変形していけば大丈夫です。

 

A8 反応工学

管型反応器(plug flow reactor, PFR)内で複数の反応が同時に進行する問題です。いつも通り物質収支式を各成分に関して立てていけばよいのですが、複数の反応が進行するタイプでの式変形は一度見たことがないとやや手こずるかもしれません。

 

B1 反応工学

またもや反応工学です。リサイクルプロセスを考えていることが特徴ですが、結局はただのPFRなので流入と流出の範囲に気を付けて物質収支式を立てて解いていけば問題ないです。

 

B2-1 吸着プロセス

ラングミュア(Langmuir)型の吸着等温式の導出と計算問題です。この内容そのまま物理化学や反応工学の教科書に載っていることがほとんどであり簡単に感じる人が多いと思います。もし吸着等温式についての知識が全くなくても誘導が非常に丁寧に行われているので解くことはできます。

 

B2-2 蒸留

蒸留塔の設計をマッケーブ-シール(McCabe-Thiele)の階段作図法によって求めるという化学工学では基本中の基本の問題です。気液平衡線図の中に物質収支から求められる濃縮部操作線、回収部操作線、q線を書き込んで階段作図を行えば理論段数を計算することができます。回収部操作線の傾きは再沸比が分からないと求まらないので後回しにすることが多いです。

 

B2-3 ガス吸収プロセス

ガス吸収塔の設計に関する問題であり、こちらも化学工学では頻出の問題です。吸収に関与しないキャリアガスとキャリア液を基準に物質収支を考えて逐次計算していけば大丈夫です。

 

B3-1 集塵

大気中の塵を雨によって回収する過程をモデル化して捕集効率を計算する問題です。誘導に従って簡単な常微分方程式(物質収支式)を導出して解くだけです。

 

B3-2 プロセス制御工学

プロセスシステム制御とも呼ばれる学問で、機械工学で重要な分野である制御工学を化学工学の問題に当てはめた問題です。化学プロセスを数式モデリングして物質収支式を中心とする状態方程式を導出し、入力と出力に注目して出力をコントロールする手法を考えます。ラプラス変換の知識が必須となるので覚えておきましょう。とはいってもラプラス変換表を知っていれば大丈夫な程度です。

 

B3-3 物理化学(化学熱力学)

往復圧縮器による熱力学サイクルを題材にした問題です。熱力学の基本式(熱力学の第一法則、仕事の定義、エントロピーの定義、エンタルピーの定義、ギブスエネルギーの定義、ヘルムホルツエネルギーの定義)を理解していれば簡単に解けます。

 

 

以上で2015年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は反応工学の本を紹介します。この本は基本的な化学反応操作に関して丁寧に記述しています。

 

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2018年の過去問解答はこちら↓

 

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2017年の過去問解答はこちら↓

 

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2016年の過去問解答はこちら↓

 

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2014年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

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化学工学技士(基礎)その3 ~2014年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

前回に引き続き今回も化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2014年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

 試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 物理化学(気体の性質と蒸発潜熱)

正誤問題です。物理化学の基礎知識について大学で学んでいない場合は自分で学習をしておきましょう。

 

A2 物理化学(エネルギー)

化学反応における反応エンタルピーの問題です。これも物理化学の基本問題なので受験前に復習しておきましょう。

 

A3 燃焼プロセス

2013年にも出題された燃焼プロセスに関する問題です。化学量論比と理論空気量および理論酸素量に関する知識があれば大丈夫です。

 

A4 固液分離操作

前半部分はストークス(Stokes)の終末沈降速度式に関する基本的な出題。後半では電気泳動速度を題材にしていますが誘導に従えば知識なしでも解答できます。

 

A5 蒸留操作

フラッシュ蒸留に関する出題です。物質収支式を全体と成分に関して立てて、気液平衡条件を代入すれば成分分離後の組成を計算できます。

 

A6 流動

円管内の層流流れに関する出題です。流体力学に基本的な事項であり、教科書に書かれていることをなぞれば自然に解けます。微小要素に対する力の釣り合いやニュートン(Newton)の粘性法則から最終的にファニング(Fanning)の式を導きます。

 

A7 伝熱操作

熱交換器に関する出題です。対数平均温度差と総括熱伝達を理解していれば解くことができます。

 

A8 反応工学

一次反応をテーマに様々な事項を聞いています。回分反応器(batch reactor)、管型反応器(plug flow reactor, PFR)、連続槽型反応器(continuous stirred reactor, CSTR)でのそれぞれの物質収支の考え方は確実にマスターしてください。またアレニウスの式についても出題されています。

 

B1-1 抽出操作

回分抽出と連続多段抽出に関する出題です。物質収支を正しく考えることはもちろんですが、抽出操作では三角線図の意味を必ず理解しておきましょう。これを知らないと抽出の問題は手が付けられません。

 

B1-2 物理化学(化学平衡)

化学ポテンシャルとギブスの自由エネルギーを理解できていればあとは化学の基本的な知識で解けます。

 

B2-1 気液平衡

2成分気液平衡に関する具体的な性質の問題です。各種化学成分に関する基礎的な知識がないと解くことができません。 

 

B2-2 気液平衡

 非理想条件での気液平衡に関する問題ですが、与えられた式を誘導に従って組み合わせて解いていけば答えにたどり着きます。関連事項としてはラウール(Raoult)の法則を復習しておきましょう。

 

B3-1 ガス吸収プロセス

ガス吸収プロセスにおける物質移動流束を線形推進力(LDF)モデルで考える問題です。化学工学で重要な二重境膜モデルを扱っていますのでよく覚えていない人は教科書で必ず確認しておきましょう。

 

B3-2 反応工学

再び反応工学です。CSTRとPFRが1つずつあるときにどのように接続すると反応効率が良くなるかを与えられた条件に従って解いていく問題です。もっとも単純な反応を考えるときはPFRのほうが一般的には効率が良いですが、、、?

 

 

以上で2014年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は分離工学の本のおすすめです。分離に関して詳しく記述されています。

 

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2018年の過去問解答はこちら↓

 

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2017年の過去問解答はこちら↓

 

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 2015年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

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