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化学工学技士(基礎)その5 ~2016年解答~

こんにちは、ようちゃんです!

 

引き続き化学工学技士(基礎)過去問の解答アップロードと簡単な解説をしていきます!

 

今回は2016年の試験です。

初めに私が解いた手書き解答を載せますねー!

自信がない点や分からなかった点もありますのでもし気づいた方がいらっしゃいましたらコメントにてお知らせください、、(*_*;

試験問題は化学工学会 » 化学工学技士(基礎) 過去の試験問題より。

 

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以下簡単な解説やコメントです。

 

A1 相平衡

相平衡の知識に関する正誤問題です。相変化を利用する分離操作の問題を考えるときは相平衡の知識が重要になります。

 

A2 移動現象論(流動、伝熱)

移動現象論の知識に関する正誤問題です。移動現象論(流動、伝熱、拡散)も化学工学の中心的な学問なので学習を深めておきましょう。

 

A3 反応工学

体積変化のある反応について物質収支を考えて成分の分解率を計算する問題です。

 

A4 流動

円管で流体を輸送する際の圧力差を計算する問題です。機械的エネルギー収支式、ファニング(Fanning)の式、レイノルズ(Reynolds)数の定義を確認しておけば良いでしょう。

 

A5 化学平衡

アンモニアのイオン解離をテーマにして化学平衡の知識を見る問題です。平衡定数の定義、成分収支、電荷収支、水の自己解離などを確認しておきましょう。また、pHの定義についても確認しておきましょう。

 

A6 抽出

液液向流多段抽出に関する階段作図の問題です。ガス吸収などと同様に各段における成分の物質収支と平衡を数式で表して連立し、逐次的に計算していけば良いです。

 

A7 反応工学

多段のCSTRの問題です。i段目の物質収支を考えてそれを漸化的につなげていけば解析の準備は完了です。あとは誘導に従って数値を計算していきましょう。

 

A8 伝熱操作

多管式の熱交換器に関する問題です。伝熱の熱流束を総括熱伝達係数を用いて表した式と比熱で表した式を連立して解析します。対数平均温度差については毎年のように出題されているので確認を。

 

B1 プロセス工学

アンモニア燃焼プロセスにおける熱のやり取りの問題です。化学工学よろしく物質収支と熱収支に注目して丁寧に解いていけば大丈夫です。エンタルピーについては覚えていなければ復習を。

 

B2-1 膜分離プロセス

風船がしぼむ過程に関して数式モデル化して解析する問題です。後半部分はある程度の知識が必要であり知っているか知らないかという印象。

 

B2-2 固液分離操作

重力沈降分離に関する問題。前半は終末沈降速度の3パターン(Stokes, Allen, Newton)を計算する問題で、後半は回分沈降槽における沈降時間を計算する問題。粒子レイノルズ数の計算が必要です。

 

 

B3-1 蒸留

回分蒸留における重要な式であるレイリー(Rayleigh)の式を導出する問題です。物質収支を考え、相対揮発度の式を代入して計算するだけです。後半では成分収支も考えて実際に数値を求めます。

 

B3-2 プロセス制御工学

タンク内の収支に関してフィードバック制御するためのコントローラを考えてオフセットを計算する問題です。キーワードが数多く問われているので計算だけでなく言葉にも注目しておきましょう。

 

 

以上で2016年過去問の話を終わります。訂正や質問はぜひコメントにお寄せください。

 

ではまた(*˘︶˘*).。.:*♡

 

今回は伝熱工学の本を紹介します。伝熱工学は移動現象論の一種であり考え方が分かってしまえば難しい話ではないのですが世に出回っている本の中にはなぜか非常に分かりづらい書が多い分野ですので必ず自分で目を通してから購入するようにしてください。

 

 

2019年の過去問解答はこちら↓

 

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2018年の過去問解答はこちら↓

 

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2017年の過去問解答はこちら↓

 

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 2015年の過去問解答はこちら↓

 

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2014年の過去問解答はこちら↓

 

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2013年の過去問解答はこちら↓

 

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